ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2017年ドラフト<千葉ロッテマリーンズ編>

この年のマリーンズの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2019シーズン終了までの通算成績になります。)
そろそろ、一軍成績だけで語れる年ではなくなってきたので、2軍成績にも言及してまいります。

 

外れ 清宮幸太郎
1位 安田尚憲   8安打(3球団競合)
2位 藤岡裕大 189安打
3位 山本大貴   3回
4位 菅野剛士  36安打
5位 渡邉啓太  28回
6位 永野将司   8回
育1 和田康士朗  0安打
育2 森遼大朗   0回

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで272Pになります。


この年のマリーンズの指名、最大の注目ポイントは1位の安田であろうと思います。まず、1年目は一軍で60打席(翌年以降の新人王受賞資格を失わないギリギリの打席数です。)を与えられ、一軍のレベルを体感して8安打を放ちます。2年目はもっぱらファームで腕を磨き、529打席に立ち、打.258 出.365 長.439 ops.804 19本塁打の成績を残します。長期的な視点で考えると、今季は一軍で出場させ続けるべきでしょうが、井口監督もそろそろAクラス入りの成果を残さないといけないという事情もあり、今季の安田の起用方針に注目です。


2位の藤岡は入団1年目から遊撃手のレギュラーを獲得し、143試合にフル出場します。2年目は怪我の影響で81試合の出場に留まりましたが、遊撃手のレギュラーに最も近い存在です。


4位の菅野は一軍での通算打率は1割代ですが、昨季はファームで333打席に立ち、打.300 出.379 長.460 ops.839 8本塁打の成績を残します。大卒で社会人野球経由なので、年齢はもう若くはない26歳です。今シーズンは1軍で爪痕を残したい、勝負のシーズンでしょう。

 

育成1位の和田は快足が売りの外野手。今シーズンは23盗塁を記録し、存在感をみせました。