ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2017年ドラフト<野手ファーム成績編>

この年度から、1軍成績だけではなくファーム成績の方もかなり見たので、まとめておこうかと思います。といっても、野手の方だけです。(投手は好調ならばすぐに1軍昇格させ、まずは中継ぎでお試し起用することが簡単であるのに対して、野手は1軍で代打で数打席与えるよりも2軍で経験値を与え続ける方が重要であり、そう簡単に1軍昇格とはならないからです。) 
ファームで2019年シーズンに300打席以上与えられた選手を中心に、名前・球団・指名順位・打席数・OPS・BB/Kの順に記載しており、BB/Kの値でソートしています。
BB/K、つまり1回三振するまでに何個の四球を取るかを示す数値で選球眼の指標ですが、この数値が高いほど1軍で通用する可能性が高いと言われており、この数値を重要視しています。(OPSが高くてもBB/Kが低くミスの多い選手は、「二軍の帝王」化する可能性が高いです。)

 

<高卒選手>
山崎 楽天 3位 308 .675 .952
安田 ロッ 1位 529 .804 .670
増田 SB 3位 383 .764 .519
西巻 楽天 6位 381 .631 .405
西川 西武 2位 418 .606 .354
中村 広島 1位 112 .725 .333
難波 ハム 4位 358 .417 .265

 

高卒選手では、イーグルスの山崎に大きな可能性を感じます。また、マリーンズの安田も順調に育っていますね。ホークスの増田はまだこの2人は1歩及ばない感じでしょうか。また、打席数は少ないものの参考のためにカープの中村奨成を載せておきました。1軍で出るには選球眼を磨かなくてはならないようです。

 

<高卒社会人選手>
岸田 読売 2位 284 .797 .705
宮本 De 7位 307 .673 .172

 

高卒社会人選手では、ジャイアンツの岸田が捕手というポジションを考えると魅力的で、二軍においておくにはもったいない成績です。

 

<大卒選手>
宮本 ヤク 6位 334 .736 .927
北村 読売 4位 457 .843 .843
楠本 De 8位 289 .837 .615
島田 阪神 4位 375 .618 .587
熊谷 阪神 3位 421 .606 .353

 

大卒選手では、スワローズの宮本丈の成績が良い。失礼ながら全く注目していない選手でしたが、スワローズ内野手の「宮本」は宮本慎也だけではないことを覚えておこうと思います。また、ジャイアンツの北村はそろそろファームではやることがないんじゃないかなという気がします。

 

<大卒社会人選手>
塩見 ヤク 4位 309 1.009 1.000
菅野 ロッ 4位 333 .839 .813


大卒社会人では、塩見と菅野は今年はもう1軍にいないとまずい選手でしょうね。