ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2018年ドラフト<読売ジャイアンツ編>

この年のジャイアンツの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2019シーズン終了までの通算成績になります。)
そろそろ、一軍成績だけで語れる年ではなくなってきたので、2軍成績にも言及してまいります。

 

外れ 根尾昴
外れ 辰己涼介
1位 高橋優貴 93回
2位 増田陸   0安打
3位 直江大輔  0回
4位 横川凱   0回
5位 松井義弥  0安打
6位 戸郷翔征  8.2回
育1 山下航汰  2安打
育2 平井快青  0回
育3 沼田翔平  0回
育4 黒田響生  0安打

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで103.2Pになります。

 

1位指名は、高卒内野手(根尾)→大卒外野手(辰巳)→大卒投手(高橋)となり、方針がブレブレのように感じました。ところが、高橋は1年目から18先発して5勝7敗、防御率3.19の好成績を残します。今季のジャイアンツは先発の駒が不足気味ですので、高橋の獲得は成功でしたね。


さて、2位以下は全て高校生の指名という、なかなか極端な指名です。注目したいのは、6位の戸郷と育成1位の山下。戸郷は二軍で11試合に登板し、4勝1敗の防御率3.00、44奪三振 に対して与四球はたった8という好成績を残します。すると、シーズン終盤に1軍昇格し、リーグ優勝のかかった大一番で先発(勝ち負け付かず)、その後の試合でリリーフから1勝を上げると、日本シリーズでも登板を果たしました。オフには背番号を13に変更し、監督からの期待の高さを感じます。山下は、同世代と比較して、ファームで突出した成績を残し、球団史上初の高卒1年目での支配下登録を勝ち取りました。6位&育成1位のシンデレラボーイ2名の飛躍が楽しみですね。