ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

ドラフト1位指名<集計編>

さて、チーム毎に振り返ってきたドラフト1位指名ですが、獲得ポイント順に並べると次の通りとなります。1チームの平均値は3323、選手1人の平均値は304となりました。

 

読売 4890.2 
西武 4258.2
広島 3851.2 
ロッ 3377
ハム 3359
オリ 3278
中日 3051.2
De 3050
ヤク 2857
阪神 2783.1
SB 2694.2
楽天 2426.2

 

こちらが、獲得した主要選手です。投手を黒、野手を青で記載しています。

読売 大田長野・澤村・菅野・小林岡本吉川
西武 菊池・十亀・増田・・髙橋光・多和田
広島 今村・福井・野村・大瀬良・森下
ロッ 荻野・藤岡・松永・石川・中村
ハム 大野・大渡邊・有原
オリ 安達吉田・山岡
中日 大野・高橋・福谷・小笠原・柳
De 筒香・山崎・今永・濱口
ヤク 山田・石山・村上
阪神 榎田・藤浪・岩貞・大山近本
SB 今宮・武田・東浜
楽天 塩見・松井

 

こうやって並べてみると、同じドラフト1位といっても、うまく獲得できたチームと失敗したチームで大きな差がつきました。ジャイアンツ・ライオンズ・カープが上の方に位置しているのは納得ですが、ホークスが下に位置しているのは意外です(強豪チームなのに・・・)。


トップのジャイアンツですが、澤村・長野・菅野の3人に関しては入団経緯がグレーなので、手放しでほめることはできません。とはいえ、大田こそ失敗しましたが、岡本や吉川はしっかりと主力に育てあげています。ジャイアンツはドラフト1位の野手に関しては、ちゃんと素材を見極めて、じっくりと育成できるチームだと思いますね。


ライオンズとカープが上位にくるのは納得です。この2チームは近年好成績を残していますが、ドラフト1位で獲得した主要選手は、ライオンズの森以外は全員が投手です。この2チームのリーグ制覇の原動力となった顔ぶれを思い出すと、野手が多いのではないかと思いますが、これはドラフト2位以下の指名で獲得しているんですね。ドラフト1位では投手、2位以下で野手というのは、ドラフトの成功法則なのかもしれません。


クジ引きに強いマリーンズ、高校生スターの獲得で目立つファイターズですが、ライオンズやカープの後塵を拝しました。そして、クジ引きが弱いバファローズですが、意外と健闘しています。クジ引きが弱くても、いい選手を一本釣りできる年は必ずあるのです。


ドラゴンズ・ベイスターズ・スワローズ・タイガースのセリーグ4チームは大差なし。内訳でみると、投手の獲得がうまくいかなかったスワローズは苦しい感じですか。


ホークスはドラフト1位に関しては立ち回りがヘタクソといえるでしょうね。特に、ここ数年はうまくいっていません。イーグルスは2018年から方針変更して即戦力重視になりましたが、この方針変更がうまくいくでしょうか。