ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2019年ドラフト<東北楽天ゴールデンイーグルス編>

この年の東北楽天ゴールデンイーグルスの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2020シーズン終了までの通算成績になります。)

 

外れ 佐々木朗希
1位 小深田大翔 109安打
2位 黒川史陽    2安打
3位 津留﨑大成  34.1回
4位 武藤敦貴    0安打
5位 福森耀真    0回
6位 瀧中瞭太   45回
7位 水上桂     0安打
育1 江川侑斗    0安打
育2 小峯新陸    0安打
育3 山崎真彰    0安打
育4 澤野聖悠    0安打

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで190.1Pになります。


佐々木のクジを外してしまった後は、即戦力内野手の小深田を指名します。この際、小深田が小柄な体格であること、石井GMが自らの眼力に自信満々(どこか挑戦的な雰囲気を漂わせているように見えました。)であったことなどから、ファンやメディアからはその獲得を疑問視する声が多く上がりました。(大阪ガスの先輩である近本がタイガースから指名を受けた際の雰囲気を思い出しました。)

開幕後は、代走守備固めから始まり、二塁でスタメン起用されると安打を量産、茂木を三塁に追いやって遊撃手のレギュラーに収まる大活躍でした。結果的には、浅村・鈴木大地・茂木・小深田と、計算のできる選手が内野にひしめき、浅村を一塁やDHで休ませながら運用できる余裕の体制が整備されました。惜しくも新人王のタイトルはライオンズの平良に譲りましたが、大成功の1年目です。


先日の記事でファーム成績を確認したところですが、この世代で一番期待できそうなのが、黒川。将来的には二塁手のレギュラー獲りが期待できそうです。


瀧中は大卒で社会人を経た右腕。9月に一軍昇格すると、8先発で2勝1敗、防御率3.40の成績を残しました。来年度は先発ローテに定着できるでしょうか。このくらいの指名順位の投手は中継ぎになることが多いですが、先発で勝負できそうなのは貴重です。