ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2018年ドラフト<東北楽天ゴールデンイーグルス編>更新版

以前、イーグルスの2018年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は19年シーズン1年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、2年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

外れ 藤原恭大
1位 辰己涼介 128 +56
2位 太田光   47 +26
3位 引地秀一郎  0
4位 弓削隼人  93.2 +50.1
5位 佐藤智輝   0
6位 渡邊佳明  69 +20
7位 小郷裕哉  36 +31
8位 鈴木翔天   1.1 +1.1
育1 清宮虎多朗  0
育2 則本佳樹   0

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで375Pになります。


1位の辰巳はルーキーイヤーの19年、田中和基の故障離脱によって中堅手のレギュラーに定着しました。OPSは.639でしたが、球界トップクラスの守備力を披露していたので、このまま守備を買われて起用されているうちに打撃が良くなっていくパターンだろうなと思っていたのですが…。今季は守備で雑なプレーが目立ち、打撃の方もあまり成長がなく、田中和基と出場機会を分け合う結果になりました。2人とも打席数は282で、OPSは辰巳が.664、田中が.687と、どっこいどっこいの成績。この2人にはもうワンランク上の成績を期待したいですね。


2位の太田は開幕スタメンに抜擢されると、攻守に素晴らしいプレーを披露し、正捕手争いで一番手に立ったと思われたのですが、9月下旬に左肩関節唇損傷でシーズンエンドとなりました。利き腕ではないので、打撃や送球にはそれほどの影響はないと思われますが、捕球には影響がないのかが心配です。石井監督は太田を正捕手にという考えをもっているようですが、どうなるでしょうか。


4位の弓削は、19年に7先発し、20年も10先発したのですが、防御率は3.74から5.01と悪化。


期待が大きいのは7位の小郷でしょうか。今季は129打席でOPSは.843と大きく飛躍しました。来季は右翼か左翼でのレギュラー取りに期待がかかります。