ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2018年ドラフト<阪神タイガース編>更新版

以前、タイガースの2018年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は19年シーズン1年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、2年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

外れ 藤原恭大
外れ 辰己涼介
1位 近本光司 298 +139
2位 小幡竜平  28  +28
3位 木浪聖也 196  +74
4位 齋藤友貴哉  9   +7
5位 川原陸    0
6位 湯浅京己   0
育1 片山雄哉   0

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで531Pになります。


1位の近本は、大卒で社会人野球を経て2年目の今季、開幕こそ出遅れましたが、攻守でチームを牽引する活躍でした。デビューから2年連続で盗塁王のタイトルを獲得した走力はもちろんのこと、選球眼と守備力が向上し、大山・梅野と並ぶチームの柱になった感があります。


2位の小幡は、身長184cmの大型遊撃手。高卒2年目の今季は本職ではない二塁手と、本職の遊撃手での出場機会を得ました。どちらで出場しても非凡な守備センスを感じましたが、本職と逆の動きになる二塁手では不慣れさを感じたので、まずは遊撃手で起用してほしいところ。将来的なレギュラー取りが期待されます。


3位の木浪は大卒で社会人野球を経た遊撃手。1年目の昨季は113試合に出場しますが、拙守でチームの守備崩壊の一因になってしまいます。今季は守備力が大幅に向上しましたが、9月下旬に「感染拡大防止特約2020」による入れ替えで抹消。(この間に小幡が遊撃手で出場していました。)チームはドラフトで新たな遊撃手(中野)を獲得しており、まだまだ遊撃手のレギュラー争いは続きます。