ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2017年ドラフト<埼玉西武ライオンズ編>更新版

以前、ライオンズの2017年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は18-19年シーズン2年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、3年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

外れ 田嶋大樹
1位 齊藤大将 37.1 +10
2位 西川愛也  1    +1
3位 伊藤翔  61   +28.2
4位 平良海馬 77   +53
5位 與座海人 38   +38 
6位 綱島龍生  0
育1 高木渉   7    +7
育2 齊藤誠人  0

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで221.1Pになります。


4位の平良は高卒2年目の昨季に26登板で2勝1敗1S6Hで、防御率3.38を記録。3年目の今季は54登板で1勝1S33Hで、防御率1.87を記録し、新人王のタイトルを獲得しました。直球の球速が最速160キロを記録したことも話題になりましたね。(開幕前に書いた上記記事では全くのノーマークでした。お恥ずかしい限りです…)

本人は先発転向を希望との報道がありました。ホークスの千賀やバファローズの山本も、まずは中継ぎで突出した成績を残してから、先発転向して大投手になっていきました。平良もこの路線に乗れるのか?それともチーム事情で中継ぎに固定なのか。来季の起用法が気になります。


5位の與座(よざ)はアンダースローの変則右腕。大卒1年目の10月にトミージョン手術を受け育成契約になりますが、2年目のオフには支配下に復帰。3年目の今季は今季は、8先発で2勝4敗で防御率5.45を記録しました。ライオンズでアンダースローというと牧田を思い出しますが、その牧田のように中継ぎの方が生きるような気もします。


高卒3年目の2人の外野手、2位西川と育1高木は、どうしても比較してしまいます。ファームでの成績は、西川が164打数でOPS.731、BB/K.353で本塁打3本に対して、高木は234打数でOPS.767、BB/K.633で本塁打9本です。現時点では西川よりも高木が上という下克上状態ですが、1軍に定着できるのはどちらでしょうか。