ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2020年ドラフト<東京ヤクルトスワローズ編>

昨夜の日本シリーズ第6戦、最後まで目の離せない熱戦になりました。東京ヤクルトスワローズの選手・スタッフ・ファンのみなさん、おめでとうございます。


さて、昨日はオリックスバファローズの2020年ドラフト評価を投稿しましたが、今日は東京ヤクルトスワローズです。ウェーバー順にチェックしていくのでこの順になったのですが、セパ共に前年度最下位からリーグ制覇して日本シリーズ進出というのは本当にすごいですね。

この年のスワローズの指名は以下の通りでした。(選手名の横の数値は、2021シーズン終了までの通算成績になります。)

 

外れ 早川隆久
外れ 鈴木昭汰
1位 木澤尚文  0回
2位 山野太一  1.1回
3位 内山壮真  0安打
4位 元山飛優 53安打
5位 並木秀尊  1安打
6位 嘉手苅浩太 0回
育1 下慎之介  0回
育2 赤羽由紘  0安打
育3 松井聖   0安打
育4 丸山翔大  0回

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで55.1Pになります。


とにかく投手の即戦力がほしいというドラフト、早川・鈴木と連続でクジを外した後、1位で木澤、2位で山野と、大卒の即戦力投手を指名します。しかし、木澤は一軍登板なし・ファームで防御率6.07と苦戦、山野は一軍で開幕ローテ入りしますが1.1回を7失点、ファームでもわずか4イニングしか投げていません。


ショートのレギュラーがなかなか定まらないスワローズ、20年には助っ人のエスコバーが最多出場で、西浦が二番手でした。20年のドラフトでは4位で元山を指名すると背番号6をいきなり与え、21年開幕前には田口とのトレードで廣岡をジャイアンツに放出します。指名順位は4位ながら現場からかなり期待されていることがうかがえます。そして迎えた21年シーズンですが、ショートのスタメンは西浦が71試合・元山が60試合と、大卒ルーキーながら二番手を務めました。西浦(30)との年齢差を考えると理想的な世代交代がなされていきそうです。(余談ですが、エスコバーは21年シーズン、ワシントンナショナルズで75試合349打席でOPS.744を記録しています。スワローズにいた時より打っていますね。。。)


まだ一軍で活躍はしていませんが、ファーム成績が光ったのが3位の内山。高卒ルーキーながら、OPS.733・BB/K.692の好成績を残しました。捕手のポジションは中村(31)が健在ですが、次世代の正捕手候補として期待ができそうです。