ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2020年ドラフト<オリックスバファローズ編>

今年の日本シリーズは本当におもしろい!本日の第6戦はまさかの神戸開催、そんなところも見どころですね。

さて、日本シリーズはまだ終わっていませんが、2021シーズンは既に終わっておりますので、2020年のドラフトの評価をしていこうと思います。

(本ブログでは、08-18年のドラフトに対して19年までの通算成績で評価しておりました。その後、20シーズンの終了を受けて、19年ドラフトの評価と17,18年ドラフトの再評価を行いました。21シーズンの終わったこのタイミングで、20年ドラフトの評価と、18,19年ドラフトの再評価を順に行っていく予定です。)


まずは、オリックスバファローズからです。この年のバファローズの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2021シーズン終了までの通算成績になります。)

 

外れ 佐藤輝明
1位 山下舜平大 0回
2位 元謙太   0安打
3位 来田涼斗 13安打
4位 中川颯   1回
5位 中川拓真  0安打
6位 阿部翔太  3.2回
育1 川瀬堅斗  0回
育2 辻垣高良  0回
育3 宇田川優希 0回
育4 釣寿生   0安打
育5 佐野如一  0安打
育6 古長拓   0安打

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで17.2Pになります。近年のバファローズのドラフト戦略は即戦力よりも素材重視ですが、即戦力が豊富だったこの年のドラフトでもその戦略をブレることなく貫いた印象です。


まず、レギュラー不在の三塁を埋めるために佐藤を1位指名するのですがこれは外してしまいます。結果的には、宗が三塁のレギュラーをモノにしましたので、これはこれでよかったのではないでしょうか。


1位の山下、2位の元と、共に体格に秀でてポテンシャルの高そうな高卒の素材型を獲得します。共に初年度のファーム成績はかなり苦しんでいます(山下が防御率5.48、元がOPS.428)が、まだまだ獲得の成否を判断する段階ではないでしょう。


元よりも先に結果が出たのは、3位の来田です。一軍での初打席の初球を本塁打にしますが、NPBの高卒新人では初の快挙でした。


4位の中川颯は大卒アンダースロー右腕。一軍での出番は1イニングのみでしたが、ファームでは好成績を残しています。来年度以降の活躍に期待できそうです。


育成枠では、育5の佐野如一が開幕前に支配下登録を勝ち取っています。