ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2016年ドラフト<集計編>

さて、チーム毎に振り返ってきた2016年ドラフトですが、獲得ポイント順に並べると次の通りとなります。(ポイントの横は、獲得した主要選手です。)

 

オリ 1075.2 山岡・山本・榊原
中日 1014.2 京田・柳・笠原・藤嶋
阪神  960.2 大山・糸原・小野
西武  895.2 源田・今井・平井
ロッ  734.1 種市・酒居
楽天  663.1 田中・藤平・森原・高梨
De  596   濱口・佐野
広島  393.2 床田・アドゥワ
ハム  378   玉井・堀・石井

ヤク  346.2 梅野
読売  317.2 吉川
SB   24.1 なし

 

この年は、田中(SB)と佐々木(ロッテ)の2投手が即戦力のエース級投手と見られており、この2人への指名の集中が予想されました。ところが、ふたを開けてみると田中には5球団が集中したのに対して、佐々木は指名がなし。佐々木を指名するという報道の多かったタイガースは多くのファンがノーマークだった大山を指名したため、虎ファンの悲鳴が上がる衝撃の1巡目指名になりました。結局、佐々木がハズレ1位ながら5球団の抽選となったことも、大山指名の残念感に拍車をかけましたね。
今にしてこのドラフトをふりかえると、田中と佐々木の2人がプロ入り後につまずいたのをよそに、侍ジャパン級のダブルエースに駆け上がっていった山岡・山本を手に入れることができたバファローズが最大の勝者ということになります。さらに、タイガースが佐々木をスルーしてまで手に入れた大山は、チームの主力野手に成長していきました。タイガースの野手の層の薄さを考えると大山の存在は貴重です。
また、プロでも高いレベルで遊撃手を任せられるドラフト候補として、京田と吉川の2名が高い評判を得ていました。しかしながら、京田がすっかり1軍に定着している一方で、吉川は高いポテンシャルを秘めながらも怪我で1軍定着がままならず、ドラフト前にはほぼ無名だった源田が大活躍をするというのもおもしろいところです。