ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2019年ドラフト<集計編>

さて、チーム毎に振り返ってきた2019年ドラフトですが、獲得ポイント順に並べると次の通りとなります。(ポイントの横は、獲得した主要選手です。カッコ内はまだ1軍で目だった結果は出していないものの、期待値の高い選手です。)

 

楽天 190.1 小深田(黒川・瀧中)
広島 133.2 森下  
西武 104.1 宮川 浜屋
De  84   伊勢(森・坂本・蝦名) 
ヤク  82.1 (吉田・奥川)
ハム  80.2 河野
中日  79.1 (石川)
オリ  47   (宮城・紅林)
ロッ  29   (佐々木・佐藤)
阪神  22   (西・井上)
SB  17.1 (海野・津森・柳町
読売   0   なし

 

この年のドラフト前には、特大のポテンシャルを持つ佐々木朗希と、夏の高校野球で準優勝投手の奥川の2名に一番の注目が集まっていました。佐々木に4球団(全てパリーグ)・奥川に3球団(全てセリーグ)の指名が集中したのは前評判通りでしたが、高校生野手の石川にも3球団の指名が集まりました。中軸が打てるポテンシャルのある打者の希少性が高まっているのか、スケール感のある打者への人気が高まっていますね。一方で、即戦力間違いなしと言われた森下は、カープが単独指名に成功します。また、石井GM主導の小深田の指名は良くも悪くも注目されました。


そして、一年経ってみたところでのポイントは上記のとおり。この1年前の2018ドラフトに比べると即戦力は少ないドラフトだったというのが第一印象ですね。遊撃手で1・2番打者を任せることのできる小深田、エース級の森下を指名できた、イーグルスカープは大成功でしょう。一方で、奥川はまだまだこれから、佐々木に至っては一軍登板までいけるかどうか黄信号というところでしょうか、先行きがかなり不透明です。また、バファローズの宮城やタイガースの西なども、佐々木・奥川に劣らぬ魅力があります。


高卒野手では、ドラゴンズの石川とイーグルスの黒川が大物になりそうな気配。タイガースの井上・バファローズの紅林・べイスターズの森は粗さが磨かれればというところ、一軍で継続的に出場する日はまだまだ遠い気がします。


即戦力と言われた、ライオンズの宮川、ファイターズの河野はちょっと期待外れでしょうか。このままだと中途半端な選手になってしまいそうな感じがします。