ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

育成枠指名<福岡ソフトバンクホークス編>

今回見ていくのは、福岡ソフトバンクホークスの育成枠指名です。

  

2008 二保  136.1
2008 他4名  12
2009 なし
2010 千賀  739.1
2010 牧原  209
2010 甲斐  214 
2010 他3名   0
2011 釜元   38
2011 亀澤  249
2011 他5名   0
2012 飯田  169.2
2011 他3名   0
2013 石川  228.2 
2013 他3名  10
2014 計8名   0
2015 計5名   0
2016 計6名   0
2017 周東   20 
2017 大竹  154.2
2017 他4名   0
2018 計4名   0
2019 計7名   0

 

2008年から18年までで55名が入団。1P=1安打=1回とすると、育成枠指名選手が獲得したポイントは、トータルで2170.2Pになります。

ドラフト2位指名で各球団が得たポイントの平均が2008Pでしたから、(人数が全然違うとはいえ、)並みの球団のドラフト2位レベルの価値があるということになります。年別でみると、10年が大豊作でした。近年では17年にその予感が漂います(周東・大竹に加えて、尾形・リチャードという期待株がいます。)。


10年の育成4位の千賀は、高卒で入団。2年目のシーズン途中に支配下登録され、3年目には51登板で1勝4敗1S17Hで防御率2.40とブレイクします。翌4年目にも好調なパフォーマンスをみせますが、肩痛で19登板に留まります。5年目には先発転向の調整を行い、6年目以降は先発ローテに定着すると共に、エースとしての活躍を見せています。19年には最多奪三振、20年には最多勝最優秀防御率最多奪三振の投手三冠に輝きました。(が、沢村賞大野雄大が受賞。)


10年の育成5位の牧原は、高卒で入団。2年目のシーズン途中に支配下登録。飛躍の年になったのは、8年目の18年シーズン。二塁手として56試合でスタメン、264打席でOPS.775の好成績を残します。以降、確たるレギュラーというわけではありませんが、二塁手・遊撃手としてスタメン争いに加わっています。打撃の期待度はイマイチですが、二・遊共に高レベルで守れるのが売りです。


10年の育成6位の甲斐は、高卒で入団。3年目のシーズン終了後に支配下登録。7年目の17年シーズンに正捕手として抜擢されると、日本シリーズの大舞台も経験し、チームの日本一に貢献します。


11年の育成2位の亀澤は、大卒後に四国ILを経て入団。3年目を育成選手として過ごした後、ドラゴンズから支配下登録のオファーを受け、移籍します。移籍後は二塁手として荒木との併用で出場を重ねました。


13年の育成1位の石川は、大卒で入団。3年目のシーズン途中に支配下登録。4年目には1軍で34登板(12先発)で8勝とブレイク。7年目の今季は17先発で11勝をあげ、千賀・涌井と共に最多勝のタイトルを獲得、日本シリーズでも千賀に続き第2戦に先発しました。


17年の育成2位の周東は、大卒で入団。2年目のシーズン開幕前に支配下登録されると、25盗塁でブレイク。3年目の今季は初盗塁が7月24日だったにも関わらずそこから一気に50盗塁を記録、日本新記録の12試合連続盗塁の記録もマークしました。


17年の育成4位の大竹は、大卒で入団。1年目のシーズン途中に支配下登録されると、8先発で3勝を記録します。2年目は開幕ローテに入ると好投を続けるのですが、打線の援護がなく5勝止まり。3年目の今季は8月に故障からの復帰して2勝しました。来季はフル回転したいところですね。