ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2017年ドラフト<阪神タイガース編>更新版

以前、タイガースの2017年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は18-19年シーズン2年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、3年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

外れ 清宮幸太郎
外れ 安田尚憲
1位 馬場皐輔  47   +28
2位 髙橋遥人 220.1 +76
3位 熊谷敬宥   8    +5
4位 島田海吏  11    +3
5位 谷川昌希  34.1 +14.1 
6位 牧丈一郎   0
育1 石井将希   1    +1

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで311.2Pになります。ドラフトでは清宮を指名していましたが、もし清宮がタイガースに入団していたら・・・どれだけ球団の育成が批判されたのだろうかと考えてしまいます。


2位の髙橋は、大卒2年目の昨季に18先発して3勝9敗の防御率3.78、3年目の今季は12先発して5勝4敗の防御率2.49の成績を残しています。高い奪三振能力をもつ左腕で、好調時にはエース級の働きをしますが、一年間通して頑張るスタミナはまだないというのが現状。スタミナをアップさせ、適所で脱力できる投球術が身に着けば、もうワンランク上の投手になれるのですが。


1位の馬場は、大卒3年目の今季、32登板で2勝1敗9Hの防御率2.08と、初めて戦力になったシーズンでした。多彩な変化球を投げ分けることができる投手ですが、中継ぎ起用ということでスプリットの投球比率を高めたのが飛躍の要因かと思います。もっとも、結構危なっかしいシーンもありましたので、運に恵まれた結果といえます。この結果を自信に結び付けて来季の活躍に期待したいです。