2017年ドラフト<福岡ソフトバンクホークス編>更新版
以前、ホークスの2017年ドラフトについて、このような記事を書きました。
上記記事は18-19年シーズン2年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、3年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。
外れ 清宮幸太郎
外れ 安田尚憲
外れ 馬場皐輔
1位 吉住晴斗 0
2位 高橋礼 224 +51
3位 増田珠 0
4位 椎野新 59 +11
5位 田浦文丸 10 +0
育1 尾形崇斗 1 +1
育2 周東佑京 103 +83
育3 砂川リチャード 0
育4 大竹耕太郎 170.1 +15.2
育5 日暮矢麻人 0
育6 渡邉雄大 1.2 +1.2
1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで569Pになります。
1位の吉住は、1軍登板のないままわずか3年で自由契約となりました。現役引退を考えていたということですが、ダルビッシュの説得で翻意して育成契約となったようです。(正直、獲得の経緯からして謎の多い選手でして、駄目なら駄目で早めに野球に見切りをつけるのは大事かなと思うのですが…)
2位の高橋は、長身アンダースローの変則右腕。大卒2年目の昨季には先発ローテ入りして12勝6敗の好成績を残したのですが、3年目の今季はチーム事情で中継ぎに転向しました。中継ぎとしても素晴らしい成績なのですが、先発ができる力量があるのにもったいないと感じてしまいます。層の厚いホークスならではの選手運用でしょうか。
育成2位の周東は、大卒で入団。2年目のシーズン開幕前に支配下登録されると、25盗塁でブレイク。3年目の今季は初盗塁が7月24日だったにも関わらずそこから一気に50盗塁を記録、日本新記録の12試合連続盗塁の記録もマークしました。代走守備固めで留まらず、レギュラー級にまで成長しましたね。
育成4位の大竹は、制球の良い左腕。大卒2年目の昨季には先発ローテ入りして好投するのですが、打線の援護がなくなかなか勝ちがつかないという試合が続くうちに、不調に陥り8月で抹消、5勝4敗の成績を残しました。3年目の今季はファームで主要な投手タイトルを総なめにしたのですが、1軍での出番は少なく3先発で2勝に終わりました。層の厚いホークスならではの選手運用…と、先と同じ感想が重なります。
直球の質が魅力の尾形や、パワーが魅力のリチャードにも期待が高まっていますが、2人ともファームでの成績がまだまだといったところ。モノになれば大きいですが、戦力になるのはまだ先という感じです。