ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2021年ドラフト<広島東洋カープ編>

この年のカープの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2022シーズン終了までの通算成績になります。)

 

外れ 隅田知一郎
外れ 山下輝
1位 黒原拓未  9.2回
2位 森翔平  19回
3位 中村健人 29安打
4位 田村俊介  0安打
5位 松本竜也 55.2回
6位 末包昇大 23安打
7位 髙木翔斗  0安打
育1 新家颯   0回
育2 前川誠太  0安打
育3 中村来生  0回
育4 坂田怜   0回

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで136.1Pになります。ライオンズ同様に1位2位で即戦力左腕を求めた指名。クジを当てたライオンズと外したカープで明暗が分かれましたが、1年たってみてどうでしょうか。


1位では隅田・山下とクジを連続で外した末に黒原を指名。とにかく即戦力左腕がほしいというチーム事情が見えます。その黒原ですが、中継ぎとして12登板して防御率は6.52の成績は期待外れか。


2位の森は大卒社会人の左腕。やはり即戦力左腕を求めての指名です。中継ぎとして6登板、先発として2登板して1勝を挙げ、防御率1.89の成績を残しました。奪三振に対して与四球が多く、今後も活躍できるかは疑問符がつきます。


5位の松本は高卒社会人の右腕。50登板して防御率3.56と、早くもブルペンで頭角を現しました。


6位の末包(すえかね)は大卒外野手。80打席でOPSは.742をマークしました。四球が極端に少ないため今後の継続性にはやや疑問符がつきますが、鈴木誠也に続いて、西川・野間のFA流出が噂される中、来季も期待したい人材です。