ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2021年ドラフト<埼玉西武ライオンズ編>

この年のライオンズの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2022シーズン終了までの通算成績になります。)

 

1位 隅田知一郎 81.2回
2位 佐藤隼輔  47回
3位 古賀悠斗   9安打
4位 羽田慎之介  0回
5位 黒田将矢   0回
6位 中山誠吾   0安打
育1 古市尊    0安打
育2 滝澤夏央  19安打
育3 菅井信也   0回
育4 川村啓真   0安打

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで156.2Pになります。1位2位で大卒即戦力左腕、3位で大卒捕手、4、5位で高卒長身投手を獲得し、意図がはっきりと感じられる指名になりました。


1位の隅田は4球団競合で獲得された期待のルーキー。初年度は1勝10敗で防御率3.75と期待外れの成績に終わりました。4月に好投していたときに山川が戦線離脱しておりチームが勝ちきれなかったのは不運でしたが… 4球団競合の大卒左腕といえばこの1年前に早川がいますが、彼も今季はイマイチでした。即戦力の大卒左腕はドラフトでの大人気銘柄なのですが、見直しが必要なのかもしれません。


2位の佐藤も同じく大卒左腕。ドラフト直後にはローテ級の先発投手を2枚獲得した良い指名と言われていました。初年度の成績は3勝4敗で防御率4.60。こちらも期待外れでしたでしょうか?来年度の覚醒に期待したいですね。


3位の古賀は大卒捕手。今年度は20試合で捕手として先発出場し、これは森(82試合)と柘植(31試合)に次ぐ回数です。森がFAで流出することになった場合は、チームの柱として期待がかかります。


4位の羽田は高卒の長身左腕、5位の黒田は高卒の長身右腕の、ポテンシャル採用。ファームでも目立った成績ではありませんが、長身というのははっきりと目に見えたメリットですので、今後の期待は大です。


育2の滝澤は高卒の遊撃手。身長164cmで現在のNPB登録選手の中で最も身長の低い選手です。今季は源田の控えとして25試合でショートでスタメン出場しました。源田との年齢差を考えると控えとしてはうってつけ。今後も注目したい選手です。