ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

ドラフト6位指名<阪神タイガース編>

今回見ていくのは、阪神タイガースの6位指名です。

  

2008 なし
2009 原口 196
2010 なし
2011 なし
2012 緒方  18
2013 岩崎 428.2
2014 なし
2015 板山  34   
2016 福永   8
2017 牧    0
2018 湯浅   0
2019 小川

 

1P=1安打=1回とすると、ドラフト6位指名選手が獲得したポイントは、トータルで684.2Pになります。

 
原口は高卒3年目のシーズン終了後に育成落ち。7年目の16年に支配下登録に復帰すると、そのままチーム最多の68試合でスタメンマスク、守備は拙さをみせましたが、364打席でOPS.829と打撃でアピールします。17年には梅野が正捕手として台頭してきたため、マウロ・ゴメスの退団で空いた一塁手で多く起用されます。18年には捕手に復帰しますが、スタメン出場よりは代打での勝負強さを印象付けます。19年の開幕前には大腸がんの出術を受け、5月にファーム復帰、6月には一軍の舞台に戻ってきました。本人は捕手を希望ということですが、守備力を考えると梅野や坂本の代わりに起用することはできず、かといって一塁で使いたくなるほどの打棒ではない。外野コンバートを勧める声もあるようですが、そうすると今度は陽川あたりとの競争になります。結局、第三捕手・代打要員が最適解なのでしょうか?

 
岩崎は球持ちの良さが特徴の左腕。大卒1年目から17先発で5勝と、この指名順位ながら良好なパフォーマンスをみせます。2年目3年目もローテ入りしますが、相手打線の2~3巡目につかまって試合中盤で攻略されてしまいう試合が多くなりました。4年目からはリリーフに転向すると、セットアッパーとして定着すること4年間になります。阪神ブルペンは、ベテランと外国人を中心にやりくりされており、入れ替わりが激しい。安定して毎年結果を残す岩崎はブルペンのリーダーとしての存在感を高めています。来季からは背番号13を背負うということで、岩瀬のような息の長い投手になってほしいですね。