ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2021年ドラフト<阪神タイガーズ編>

この年のタイガースの指名は以下の通りでした。
(選手名の横の数値は、2022シーズン終了までの通算成績になります。)

 

外れ 小園健太
1位 森木大智  8.2回
2位 鈴木勇斗  0回
3位 桐敷拓馬 14.1回
4位 前川右京  0安打
5位 岡留英貴  0回
6位 豊田寛   0安打
7位 中川勇斗  0安打
育1 伊藤稜   0回

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで23Pになります。


1位は小園を外して森木を指名。ファームでは14登板(10先発)して防御率4.08、一軍で2試合に先発して2敗という1年目を過ごしました。ライバルの小園や風間と比べて多くの実戦経験を積んだことは好材料でしょう。1軍登板では最速154キロの球威のあるフォーシームを披露しており今後が楽しみです。


2位3位で大卒左腕を指名したのですが、結果が出たのは3位の桐敷の方です。1軍で7登板(3先発)して3敗。防御率は5.02でしたが、K/BBは4.00と光るものを見せます。ファームでは74.2イニング投げて防御率は0.72、K/BBは3.00と無双していました。来季は1軍でさらなる経験を積みたいところですね。


4位の前川は夏の甲子園を沸かせた高卒左打ち外野手。怪我のためにあまり実戦経験を積むことはできませんでしたが、それでもファームで64打席でops.731の成績を残しました。守備力は乏しいタイプなので代走や守備固めから1軍に出場するというのはイメージしにくく、打力でのアピールが求められるのは厳しいですが、少ないチャンスをものにしてほしい。


5位の岡留は大卒のサイドハンド右腕。ファームでは36登板で防御率1.54、K/BBは3.63の好成績なのですが、一軍のリリーフ陣には食い込むことができず。桐敷もそうですが、一軍の投手層が厚いのがルーキーにとっては不運か。


6位の豊田は大卒社会人の外野手。右打ち野手の不足しているタイガースにとっての即戦力補強。糸原や中野などがこのタイプの指名で結果を出していますが、豊田はアピールできず。今年のドラフトでは同じ右打ち外野手の森下を1位で指名しているので、チャンスはそう多くなさそうな雰囲気です。


7位の中川は高卒捕手。ファームで103打席ですがops.835にBB/K0.44と、高卒1年目にしては出色の数値を見せます。梅野の次世代の正捕手としては榮田が今のところ一番手だとは思いますが、一気に中川に代替わりできるようだとおもしろいですね。