ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2018年ドラフト<広島東洋カープ編>更新版

以前、カープの2018年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は19年シーズン1年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、2年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

1位 小園海斗  40    +0
2位 島内颯太郎 66.1 +37.2
3位 林晃汰    1    +1
4位 中神拓都   0
5位 田中法彦   2    +2
6位 正隨優弥   1    +1
7位 羽月隆太郎  6    +6
育1 大盛穂   35   +35

 

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで151.1Pになります。2年目で徐々に全貌が見えてきましたが、今後チームの柱になりそうな野手の多い豊作ドラフトになりそうな予感です。


1位の小園は、高卒1年目の昨季に1軍で40安打(4本塁打)をいきなり打ちましたが、今季は無安打に終わりました。しかし、ファームでは昨季よりも1段上の成績を記録しており(ファーム成績は後ほどまとめます。)、地道に成長した1年でした。来季は1軍でもっと観られそうな気がします。


2位の島内は大卒1年目の昨季に25登板、2年目の今季に38登板と、順調に経験を積んでいっている右腕です。高い奪三振能力が魅力ですが、一方で与四球が多いという欠点があり、この点で進歩がみられないのが気になります。今のままだとセットアッパーは厳しい。


3位の林は高卒の三塁手。2年目の今季はプロ初安打を記録しました。ファームでは9本塁打を放っており、長打力に期待できます。同期で競い合う存在が、同じ高卒の内野手の7位羽月。こちらもファームで林に劣らぬ成績を残しており、1軍では林よりも多く安打を記録しました。


6位の正随は大卒の外野手。こちらも2年目の今季はプロ初安打を記録しました。ファームでは高い選球眼をみせており、期待がもてそうな選手です。同期で競い合う存在が、同じ大卒の外野手の育成1位大盛。こちらは19年オフに支配下登録されるとファームで正随よりも上の成績を残し、一軍でより多く出場しました。