ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

2018年ドラフト<福岡ソフトバンクホークス編>更新版

以前、ホークスの2018年ドラフトについて、このような記事を書きました。

 

koryusai.hatenablog.com

 

上記記事は19年シーズン1年分のみに基づいた評価でしたので、20年シーズンの結果を反映させ、2年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、20年シーズン終了までの通算成績、横の数値は20年シーズンで積み上げた数値です。

 

外れ 小園海斗
外れ 辰己涼介
1位 甲斐野央 58.2  +0
2位 杉山一樹 20.2 +16.2
3位 野村大樹  1    +0
4位 板東湧梧 31.2 +31.2
5位 水谷瞬   0
6位 泉圭輔  53.0 +34.2
7位 奥村政稔 16.2  +4.1
育1 渡邉陸   0
育2 岡本直也  0
育3 重田倫明  0
育4 中村宜聖  0

1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで181.2Pになります。徐々に全貌が見えてきましたが、楽しみな右腕が豊作のドラフトです。さすが投手王国。


1位の甲斐野は、大卒1年目の昨季、65試合に登板し、2勝5敗8S26Hと即戦力リリーフとして大活躍します。しかし今季は2月に右肘を故障、PRP療法を受けており、今オフにはクリーニング手術を受けました。トミージョン手術には至っていないのですが、復帰がいつになるのか心配です。


2位の杉山は、高卒社会人の2年目右腕。193cmの長身から投げ下ろす最速157キロの直球が最大の魅力(ほぼサファテやんこれ…)。今季は11登板で防御率2.16を記録しました。ゆくゆくはクローザーを担える可能性を感じる素材です。


4位の板東も、高卒社会人の2年目右腕。今季は15登板で2勝2敗2Hの、防御率2.56を記録しましたが、9月に肘の炎症で離脱、手術となりました。先発・中継ぎの両方に可能性がある楽しみな素材なので、復帰が待望されます。


6位の泉は、大卒2年目の右腕。今季は40登板で0勝1敗8Hの、防御率2.08を記録。こんな投手がCS・日本シリーズ共に出番なしなのですから、ホークスの投手層の厚さはすさまじいですね。