ドラフトの通信簿

NPBドラフトにおける、各球団の指名結果を採点します。

ドラフト1位指名<読売ジャイアンツ編>

前回の更新から、半年以上も経過してしまいました。もうすぐ今年のドラフトが行われますね。お休みしていたこちらのブログを再開したいと思います。

これまで、年度ごとに各チームのドラフト指名を振り返ってきましたが、ここからは順位ごとに各チームのドラフト指名を振り返っていきます。

ポイントについては、こちらを参照してください。

 

koryusai.hatenablog.com

 

まずは、読売ジャイアンツの1位指名から見ていきましょう。

  

2008 大田  476
2009 長野 1316
2010 澤村  834
2011 松本    0
2012 菅野 1222.2
2013 小林  337  
2014 岡本  327
2015 桜井  139.2
2016 吉川   99
2017 鍬原   46.1
2018 高橋   93
2019 堀田

 

1P=1安打=1回とすると、ドラフト1位指名選手が獲得したポイントは、トータルで4890.2Pになります。
野球好きならみんなが知っている選手が多いです。日本一の人気チームのドラ1ということを差し引いても、きちんとモノになる選手をドラ1指名できている証拠でしょう。野手5人に対して投手7人と、他チームと比べると野手多めの指名になっています。


大田・長野・澤村はすでにこのチームにはいません。ドラ1選手をトレードやFA人的補償で外部に出すのはマイナス、というイメ―ジが日本にはあったように思います。しかし、この3人が移籍先でも活躍している姿を見ると、このようなマイナスのイメージが変わっていくのではないかなという気がします。原監督の考えなのですかね、懐の深い指導者だと思います。


松本竜也は、賭博関与という不名誉な形でチームを去りましたので、論外。


菅野は凄い投手になりました。試合を制圧できる力を持っている先発投手は今のNPBで唯一でしょう。これだけ圧倒的だとMLB行きの可能性がチラついてきます。


小林は打力を批判されながらも堅実な守備力を武器に、正捕手にまで成長しました。が、今季は大城や炭谷に押されて出番がありません。また、岸田という期待の若手も台頭してきています。FAを待たずに、トレードでチームを去るのかもしれません。とすると、2008~13までのドラ1が移籍することになりますか。これは他のチームにはなかなかないことだと思います。


岡本がいればこの先10年は四番に困ることはありませんね。日本を代表する打者にまで成長しました。岡本のようなこれと見込んだ選手を育て切るあたり、このチームの育成システムの健全さを感じます。吉川は怪我の多い選手ですが、年々成長しているのを感じます。坂本に代わって吉川が遊撃手のレギュラーになることはあるのでしょうか。吉川の成長ストーリーもまた楽しみです。


桜井、鍬原あたりはちょっと地味ですかね… この2人に比べると、高橋の方に可能性を感じます。

(追記)鍬原と堀田の育成枠落ちのニュースが入ってきました。鍬原はわずか3年、堀田に至っては入団後すぐにトミージョン手術となり登板がないままです。近年のドラフト指名戦略に狂いが生じていますね。