2019年ドラフト<東京ヤクルトスワローズ編>更新版
以前、スワローズの2019年ドラフトについて、このような記事を書きました。
上記記事は20年シーズン1年分のみに基づいた評価でしたので、21年シーズンの結果を反映させ、2年分の成績で再評価を試みたいと思います。どのような選手が伸びてきたのでしょうか。
選手名の横の数値は、21年シーズン終了までの通算成績、横の数値は21年シーズン単年で積み上げた数値です。
1位 奥川恭伸 107 +105
2位 吉田大喜 90.2 +23.1
3位 杉山晃基 6.1 +6.1
4位 大西広樹 47.1 +38.1
5位 長岡秀樹 1 +0
6位 武岡龍世 4 +1
1P=1安打=1回とすると、この年のドラフトはトータルで256.1Pになります。
1位の奥川は、2ケタにはわずかに手が届きませんでしたが、防御率3.26で9勝4敗を記録。新人王は逃しましたが新人特別賞を受賞しています。中10日で起用されたとはいえ、K/BBは驚異の9.10を記録、54.1イニングの連続無四球記録もつくりました。日本シリーズでは初戦の先発を任され、次世代エースへの道を着実に歩んでいます。
2位の吉田が失速気味なのに対して、伸びてきたのが4位の大西。大卒2年目の今年は33登板で防御率2.82、3勝0敗7ホールドを記録。ブルペンでの存在感を見せ始めています。
5位長岡と6位武岡は共に高卒の内野手。ファームではこの2人に1、2の打席数が与えられており、チームの期待を感じます。ファーム成績は、長岡がops.700でBB/K.333、武岡がops.692でBB/K.571と一軍レベルにはまだ足りませんが、一軍のショートはレギュラーが定まっていませんので、来年は出番があるかもしれませんね。